海外FX

スワップポイント計算とは何か

外国為替証拠金取引(FX)において、スワップポイントとは二国間の金利差によって発生する受取りまたは支払いの金額を指します。通貨ペアを保有する期間に応じて発生し、ポジションを翌日に持ち越すことで付与または差し引きされる仕組みです。金利の高い通貨を買い、低い通貨を売ることでスワップポイントを受け取ることができ、逆に金利差がマイナスの場合は支払いが発生します。

スワップポイント計算の基本式

スワップポイントの計算は以下の要素で構成されます。

  1. 通貨ペアの建値レート
  2. 取引数量(ロット数)
  3. 各国の政策金利または市場金利の差
  4. 為替会社が定めるスワップポイントの調整値

一般的な計算式は次のように表されます。

スワップポイント = 取引数量 × 金利差 × レート調整

ここでレート調整とは、証券会社やFX業者が日ごとに提示するスワップ値の算定基準を指し、業者ごとに異なります。

スワップポイント計算の具体例

仮に「米ドル/円」を1ロット(10万通貨)買った場合を想定します。

  • 米国金利:5.00%
  • 日本金利:0.10%
  • 金利差:4.90%
  • 1日のスワップポイント(仮定値):10万通貨につき約1,300円

この場合、米ドル/円を買いで保有すれば、1日あたり1,300円が口座に付与され、逆に売りポジションでは同額の支払いが発生します。

スワップポイント計算で注意すべき点

  1. 業者ごとの違い
    同じ通貨ペアでも、スワップポイントは業者ごとに異なり、プラスかマイナスかすら変わることがあります。
  2. ロールオーバー時の変動
    週末や祝日を挟む場合、複数日分がまとめて計上されるため、特定の日にスワップが大きく増減することがあります。
  3. 金利情勢による変動
    中央銀行の政策変更や市場金利の変化により、スワップポイントは日々変動します。

スワップポイント計算の活用法

スワップポイントを理解することで、投資戦略に幅を持たせることが可能です。長期保有による金利差益を狙う「スワップ投資」や、短期売買における持ち越しリスク管理など、取引目的に応じて有効に活用することができます。

まとめが最後の文章